3月11日開催 トークショー付き先行上映会 オフィシャルレポート

2023年4月7日(金)よりTVアニメ放送の「カワイスギクライシス」が第1話、2話の最速先行上映 ＆ 花守ゆみりさん、会沢紗弥さん、小笠原仁さんの声優陣とMCハライチ岩井勇気さんを迎えたトークイベントを開催した。
以下イベントレポートを御覧ください！

【イベントレポート】

3月11日（土）、東京・ユナイテッド・シネマ豊洲にて、2023 年4 月7日より TV アニメ放送予定の『カワイスギクライシス』のスペシャルイベント「トークショー付き先行上映会」が行われた。

『カワイスギクライシス』は、城戸みつる先生が『ジャンプSQ.』、『少年ジャンプ＋（プラス）』にて連載中のマンガを原作とするSFコメディ。宇宙の帝国『アザトス』から地球の調査にやってきた主人公・リザが、地球上の猫や犬をはじめとした“カワイスギ”る動物たちに翻弄される姿に多くの共感が寄せられている話題作だ。

本イベントでは、第1話・2話の最速先行上映と、リザ・ルーナ役の花守ゆみりさん、矢薙華澄役の会沢紗弥さん、向井誠二役の小笠原仁さんの声優陣のトークショーを開催。司会進行は芸能界屈指の“猫好き”で知られるハライチ・岩井勇気さんが務めた。

本イベントでは追加キャストとオープニングテーマを新進気鋭のアーティスト「超学生」が彩ることが明らかに。今回発表になった追加キャストは、緒方賢一さん、子安武人さん、守屋亨香さん、上田麗奈さん、稗田寧々さんの5人。なお、エンディングテーマは、守屋さんと、稗田さんなど本作に参加するキャストも所属する8人組声優アーティストユニット・DIALOGUE＋が担当する。本稿では上映後のトークセッションを中心としたレポートをお届けする。

第1話・2話の最速先行上映では、映画館ならではの贅沢な空間で、“カワイスギ”な世界観を共有。余韻に包まれる中、岩井さんの呼びかけでキャスト陣が登壇。観客が拍手で迎える中、それぞれ自己紹介。3人が演じるキャラクターについて語った。

まずは花守さん演じるリザ・ルーナから。リザは宇宙の帝国「アザトス」出身の地球存亡の鍵を握る宇宙人。帝国に有益なものが存在するかを調べるために地球の調査に派遣された。しかし地球で“生物の限界を超えた”カワイスギる生き物に出会ってしまったゆえに「宇宙人生が狂った、残念なハイスペック美少女です」と花守さん。「本当にこの言葉に尽きます。一瞬で地球の生き物にメロメロになってしまいました！」と、リザの動物愛を伝えた。

猫の刺繍をあしらった衣装＆猫風のヘアメイクで、作品に対する愛を表現した会沢さん。「矢薙華澄は向井くんと共に猫カフェ・nyanday（ニャンデイ）で働く犬派の人間です。3話以降もたくさんキャラクターが出てきますが、唯一まともなキャラクターです」と“常識人”であることアピール。

小笠原さんが演じる向井誠二は、リザを“カワイスギ”る猫に出会わせた、ある意味で地球の救世主（！？）と言える存在。「華澄ちゃんと同じnyandayで働く、リザがはじめて会う地球人で、猫が大好きなキャラクターです。かく言う僕も猫好きです。本日着ていくシャツにスチームアイロンを掛けようとしたら、猫にコードをかじられて使えなくなっていることに気づいて（笑）。でも猫にやられたんだったらいいや、としわくちゃな服のままここに来ました」と、リアル猫下僕ならではのエピソードを披露。無類の猫好きである岩井さんも頷き「猫はとにかくカワイイですから。どんな性格の飼い主でも、やっぱり猫と触れ合ってデレデレになっている姿をよく見ます」と共感。ちなみに岩井さんの愛猫は「めちゃくちゃお転婆で、とにかく噛む」らしい。「でもその傷すらうれしいんですよ」という言葉に、花守さんも「かわいいですよねえ」と目を輝かせた。

どこで爪を研いでも、たとえ傷がついても、許せてしまう。むしろ愛しい！という“猫好きあるある”“飼い主あるある”の感情が、リアルに、そしてユニークに描かれている本作。岩井さんは猫好き・アニメ好きの視点から「猫を飼っている人も、まだ猫を飼っていなくて“カワイイな”と思っている人も、どちらも楽しめる作品になっているのが良いですよね」と魅力を説いた。

岩井さんからの「アフレコはいかがでしたか？」という質問に対しては、「楽しかった」「和気あいあいとしていました」と一同。一方で、小笠原さんはアフレコのたびに「（叫びすぎて）花守さんの血管がぶちぎれちゃう」と思っていたんだとか。その花守さんの声を聞くことで「テンションが高まっていた」と明かしたのは会沢さん。「少人数での収録だったので、ゆみりさんと別の収録になってしまったときがあったんですが、悲しくなってしまって（苦笑）」と、花守さんとリザの存在感の大きさを実感したエピソードを語った。

花守さんは羽鳥潤監督から「基本的に真面目で良い子なので、真面目な人が狂わされている感じを表現してほしい、本気で狂っている感じが欲しいんです」というディレクションを受けていたそう。その言葉や原作を丁寧に汲み取ったことが、リザの一喜一憂の感情を爆発させる演技につながったのだろう。三人の笑顔の絶えない空気感から、信頼関係や作品への愛がたっぷりと伝わってきた。

続いて『カワイスギクライシス』の最新情報を発表。「1話2話の先行上映をご覧になった、会場の皆様は お気づきかもしれませんが」と前置きした上で、追加キャラクターとそのキャストが解禁された。

まずは、ミキティ・フルプルリン役の緒方賢一さん。アザトス軍の宇宙船の艦長で、ナレーションも緒方さんが担当しているとのこと。

宇宙最強を誇るアザトス軍の中でも最強の一人 ・シャミル・ナーガ役は、子安武人さんが務める。

アザトス軍 戦闘十六隊の女性新兵・ミトラ・リル役を演じるのは、守屋亨香さん。「若くてカワイイですが戦闘能力はとても高いキャラとなっています」とのこと。

狐陰小町（こかげ・こまち） 役は大の猫好きである上田麗奈さん。小町は、リザのマンションのお隣に住む女子高生で、「マルちゃん」という猫を飼っている。

最後に、猿藤七絆（えんどう・なずな）役の稗田寧々さんを発表。七絆は近所で柴犬の「豆彦」を散歩させている。

それぞれのキャストが発表になるたび客席からは拍手が起こり「そうそうたるメンバーが揃っています。宇宙人組がカワイイに侵されていく姿をぜひ見守っていただけると」と花守さんがコメント。さらに「シャミルさんが大活躍する回があるのですが、キャスト・スタッフの中でも伝説の回となっています」と付け加えた。

また、緒方さん演じる艦長のアフレコは「マイナスイオンを浴びているような気持ちでした」と小笠原さんが述懐する。エンディングテーマにも言及し「ミトラ役の守屋さんと、七絆役の稗田さんは エンディングテーマの「にゃんぼりーdeモッフィー!!」を歌う DIALOGUE+メンバーです！他にもDIALOGUE+ のメンバーの方々が出演しておりますので、ぜひチェックしてください」とアナウンスした。その流れのままオープニングテーマ&エンディングテーマの話題へ。

超学生が歌うオープニングテーマ「スペースキャットビッグバン」、「DIALOGUE＋」が歌うエンディングテーマ「にゃんぼりーdeモッフィー!!」。オープニングテーマの情報は事前に告知されているものの、曲が公開されるのはこの日が初めてとなる。

タイトル通り宇宙を表現した「スペースキャットビッグバン」は「すごくカッコいい曲で驚きました！」と花守さん。会沢さんは「にゃんぼりーdeモッフィー!!」について「すごく耳に残る楽曲」と称賛。その中毒性にすでに虜になっている様子だ。

ところで、エンディングテーマの映像には、昨年「#うちのカワイスギクライシス」のキャンペーンに応募した猫・犬・うさぎ・トカゲ……などのペットの写真が毎回登場する。客席の中には、実際に1?2話のエンディングに応募した写真が使われていたという方も。ちなみに小笠原さんも本キャンペーンに応募したひとりだ。しかし「今のところ出てきてないですね」と残念そうな表情。いつか小笠原さんの愛猫の姿も見られるかも……？

その他の最新情報として、Twitterで可愛いペットの写真や動画を応募する「#うちのカワイスギクライシス」キャンペーンが再びはじまること、配信番組「ナマハイシンクライシス」が毎週金曜日、アニメの放送前の時間での配信されることを発表。「ナマハイシンクライシス」はキャスト陣がゆる?くお届けする番組とのことで、初回配信は4月7日 20時から。「初耳です！」と驚いた表情で花守さん。

小笠原さんが「僕もまだ全貌はうかがっていないのですが#うちのカワイスギクライシスでご応募頂いた、ペットの動画にアテレコをするコーナーもあるそうですよ」と話すと、花守さんと会沢さんは「責任重大じゃないですか?！」「楽しみ！」と意気込み、この日の来場者特典のペット用のメガネ「“大宇宙カワイスギめがね”をペットにつけて投稿して欲しい！」と声を弾ませた。

グッズ紹介や、サイン入りポスターのプレゼント抽選会を挟み、あっ（にゃっ）という間にエンディングの時間に。3話以降の見どころについて明かした。

花守さんが「ここから先も、カワイイ生き物たちが出てきます。私だけが飼っている特別なペットだ！と思っている生き物も出てくるかもしれませんので、そこも含めて、楽しみにしていてください」とコメントすると「実際に存在するペットも、宇宙にいるペットも出てきます（笑）。動物たちの描かれ方から愛が伝わってくるので、観ていて癒やされると思います」と会沢さん。小笠原さんは「出てくる動物と同じくらい、いろいろなキャラクターが出てきます。その人たちもカワイイんです（笑）。話数を重ねるごとにカワイイの相乗効果が増えていくので楽しんでほしいです」と、個性豊かなキャラクターと動物たちについて熱弁した。

最後に一言ずつ、作品に対する特別な思いを感慨深げな表情で語った。

小笠原さん「温かい座組で、楽しく楽しくやらせていただいたアニメです。僕も猫、動物が大好きなので、ひとつまた、思い入れのある作品に関わることができました。これからも『カワイスギクライシス』を宜しくお願い致します」

会沢さん「アフレコのときから毎週、毎話、癒やされながら録っていた作品を皆さんにお届けできることができてうれしいです。大画面でこんなにカワイコちゃんたちを見られるのは今日だけなので、SNSで自慢してください（笑）」

花守さん「毎回カワイイに対して妥協をしないアフレコ現場でした。映画館で聞くには“うるさかったかな？”とドキドキしていましたが、あの熱量で毎週カワイイを愛でていく宇宙人と地球人の物語です。ちょっと心が疲れたな、この穴をもふもふなもので満たしたいなという時にこのアニメを見て、また一週間頑張っていただければと思います」

エンディングテーマの「にゃんぼりーdeモッフィー!!」が掛かる中、来場者に期待とカワイスギる余韻を残してイベントは幕を閉じた。『カワイスギクライシス』は2023 年 4月 7日より放送。各種動画配信サービスでも順次配信予定。

text by 逆井マリ
photo by 粂井健太