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スペシャル

小笠原仁さん×会沢紗弥さん スペシャルインタビュー

向井誠二役 小笠原仁
矢薙華澄役 会沢紗弥さん

――ご自身が演じるキャラクターに決まった時のエピソードを教えてください。

会沢:オーディションで華澄以外に何役か受けて、後日「華澄役です!」と連絡をもらいました。今まで幼いキャラクターを多く演じてきていたので、大人なキャラクターって演じるのは初かもしれないです。物語全体のまとめ役じゃないですけど、ツッコミ役になるのも初めてなので…。自分でも「意外!」って思いました。本当にびっくりしましたね。

小笠原:僕はオーディションで、向井くんとよぞらくんの2キャラを受けさせていただきました。向井くんの演技をやらせていただいた後に「これ、接客しているときの僕やん!」って思いましたね(笑)。そのあと続けてよぞらくんを演じて「やっぱ…僕がやる猫はかわいいな…。よし!!」ってめちゃめちゃ自信がありました!数か月後に「向井くんに決まりました!」と聞いて「そのままの僕やん!やったー!」っていう流れがありました。等身大で演じることができるキャラクターをやらせていただけなぁ…と思い、とても嬉しい気持ちでいっぱいです。


――ご自身が演じるキャラクターの第一印象と実際に演じた際の感想をお聞かせください。

会沢:この物語に必要不可欠な存在だなと思います。華澄がいなかったら、みんな大暴れだと思うので(笑)。すごく重要な役回りだな と思いました。でも周りが「かわいい!」って大暴れしているお芝居を聞いていると、なんか私も「こんなにマサムネが大好きなのに!うわーッ!」ってやりたくなっちゃう気持ちが芽生えて…。それでも私はツッコミだから、まともな感性を持ち続けなきゃ…っていうもどかしさがありました。

小笠原:僕は先程お話させていただいたように、最初は「接客するときの僕みたいだなー」と思ったので、真面目に演じればそのまま形になるのかな…?と考えながら演じていました。ただ華澄ちゃんと違って、向井くんはちょっと「おわぁ…(引)」ってなる瞬間があるキャラクターなので(笑)。高低差というか、ギャップみたいなもので笑いを作るのがこのキャラクターの役割なのかな?と思いました。ただ、いざ演じてみたら2つの悩みみたいのがあって…。「かわいくておかしくなっちゃう瞬間」と、華澄のように「自分よりもフィーバーしちゃっている人たちがいるときの常識人役」でいないといけないっていう…。その「常識人役」の然としたツッコミの仕方とかは苦労して、とても奥深いキャラだな…と感じました。


――お互いが演じられるキャラクターの印象をそれぞれお聞かせください。
(会沢さん→誠二、小笠原さん→華澄)

会沢:みんな隠しているだけで、表には出さないけど「何よりも猫が一番!」っていう方は社会に多いんじゃないかな?と思いました。…ちょっと怖かったですけど。

小笠原:何が… (笑)!?

会沢:急にキャラ変するじゃん!?みたいな…。

小笠原:はい(笑)。自分の飼っている動物が好きな人たちって、当然のように飼っている動物への愛を語るけれど、周りの人と会話のテンションが合っていないときありますよね。

会沢:あぁー、たしかに。

小笠原:「猫が超好きなんだね!わかった、わかった…」っていう、猫への感情を物凄く誇張して、デフォルメしたキャラが誠二くんだなって思うところがありますよね。……あ、自分で話しちゃった。

会沢:(笑)。

――小笠原さんから見て華澄はどういった印象でしたかね?

小笠原:大変だなぁ…って言うのが一番ですかね。先程会沢さんも仰っていましたけど、華澄ちゃんは立場的に大ボケすることが許されてないから…(笑)。でも、ちゃんと自分も、動物大好き!しかも親バカで、本当は全力で「よしよ~し!」ってやりたいけど、周りがあまりにもやばすぎて(笑)。的確なツッコミを、常に的確なタイミングでし続けるキャラっていう…。この作品は「動物かわいい!」っていう作品ですけど、華澄ちゃんは可哀想かわいいキャラだなって思うときがたまにありました。1話で「犬のほうが!」「猫のほうが!」っていう論争をやった時は「動物カフェとかの店員さんってこういうテンションで話したり、論争したりしているんだろうなぁ…」っていう感覚がありました。


――作中に登場するキャラクターで、特に好きなキャラクターを教えてください。

会沢:もちろん華澄が大好きですが、小町さんとマルちゃんの想いが報われないけれど幸せいっぱいな感じが大好きです!

小笠原:あのペアが一番リアルな猫と飼い主の雰囲気ですよね!

会沢:そう!「素っ気なくされて可哀想…だけど、かわいい!」みたいなところが特に好きです。

小笠原:「おい!」って言われるかもしれませんが、僕はよぞらくんですね!というのも、僕が人生で初めて飼っていた猫がよぞらくんと同じ真っ黒の猫ちゃんだったんですよ。長毛系の子ではなかったのですが、「あら!あの子に似ているわね~」という感じで最初見ていたので…。どうしてもよぞらくんが好きになっちゃいました。あとはやっぱり、藤原(藤原夏海)さんの鳴き声のお芝居が本当に良すぎて…!原作を読んでいるときも「めちゃくちゃかわいいな…」って思っていましたが、実際にアフレコを聞いたらもっと好きになりました!


――アニメ『カワイスギクライシス』の、特に注目して欲しい見どころをお願いします!

会沢:はい!宇宙かわいい三大生物もそうですけど、原作にも登場していた動物たちが動いて、鳴いているシーンが収録の時点で気合入っているな!と思いました。本物そっくりの動物たちの動き方とか、表情の変化がすごくかわいくて、原作を超えて動物の新たな魅力に気付いてもらえるんじゃないかなと思いました。

小笠原:僕からは…、よぞらの鳴き声に注目して欲しいです!

会沢:よぞら大好きじゃん(笑)。

小笠原:大好きです!藤原さんが声を当てられていますけど、声優に限った話ではありませんが、演技をやっていると動物の鳴き声マネって立ちはだかってくるんですね。わんちゃんとねこちゃんだけではなく、いろいろありますが…。身体の構造的にも、やっぱり難しいので、どういう風に役を作られているんだろう?って1話のときにワクワクしながらアフレコに参加しました。まぁ~っ、かわいいですね!!頭一つ抜けてかわいかったです。アフレコ中も他のブースの声も聞けるようにヘッドホンを付けていましたが、藤原さんがそのよぞらくんのパートを抜きで撮っているときはみんなニコニコしていました(笑)。『カワイスギクライシス』っていうタイトルにふさわしい、かわいい鳴き声のお芝居をされていて!シンプルに役者としても感動しましたし、猫好きとしても大満足!みたいな感じでした。


――ありがとうございました!